米澤穂信

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ミステリ

【書評】米澤穂信『満願』の要約と考察/人間の心の闇を覗き見る

表題作である『満願』をはじめ6編から成る短編集。短編集なのだが、それぞれの物語がまるで一冊の本を読んだかのように重厚だ。本作は一貫して人間の心の闇の部分を描いている。ある人は自らの信念を貫き通すために、またある人は秘密を守り切るために、もしくは心が弱すぎるがために、一線を越えてしまう。
ミステリ

【書評】米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』の要約と考察/物語の世界に逃げ込みたい、夢想家の方々へ

書店で怪しげな装丁と優美なタイトルに惹かれ購入。米澤穂信による暗黒ミステリ。良かった。とてもよかった。耽美な筆致が得体のしれない恐怖をもたらし、読むものを魅了する。恐怖といえども内容は仄めかす程度で、だからこそ心地よいだからこそ美しい優雅な殺人美しさを秘めた「死」の予兆正常を保つ狂気従順なメイド夢を見る儚い羊本書は短編5篇から成るが、
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