【書評】村田沙耶香『コンビニ人間』の要約と考察/”普通”とは何か
主人公である古倉恵子は、幼少期から他人とズレた子供でした。自分の意志で判断した言動は間違いだと指摘され、人のためにと思った行動は相手を困惑させます。彼女はどうしたらそれが”治る”のか見当もつかないまま、成長してしまいました。そんな時、コンビニのオープニングスタッフ募集の張り紙が目に入り…そこは、恵子を”普通”の人間にしました。普通の人間とは何か、現代社会において普通に生きるとはなにか、問いただす作品。物語の中で語られる”普通”すら、”普通”のことではないかもしれません。その答えは、あなた自身で。