五十嵐律人

ミステリ

【書評】五十嵐律人『不可逆少年』の要約と考察/殺人犯は13歳、法は彼女を裁けない

不可逆少年=可塑性の逆、やり直せない少年これは例え話ですが、もしもあなたの大切な人が殺されて、犯人が未成年であった為、無罪を宣告されたとしたら。あなたはそれを赦ゆるすことが出来るでしょうか。赦ゆるせる人はとても少ないでしょう。実際、赦ゆるせるはずがありません。殺人は事実なのに。しかし、現代の我々の生きる日本の法律では、子供という理由だけで赦ゆるされます。「子供はまだ、精神的に未熟だから」子供は成長する、多くのことを経験すればそれだけ性格だって変わる。一年後には、別人みたいになる。どれだけ反省の見込みのない少年でも、環境を変えて自分を見つめなおさせれば、「絶対にやり直せない」と言い切れる少年はいないから。本当に、そうなのでしょうか。
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【書評】五十嵐律人『法廷遊戯』の要約と考察/目には目を、死には死を

むこ【無辜】《「辜」は罪の意》罪のないこと。また、その人。この物語には、いくつかの「冤罪事件」が登場します。とある人物は、事件に巻き込まれ罪を背負うことになりました。しかし彼は罪を犯していない。これは冤罪です。彼は、不当な判決に嘆き苦しみました。「どうして自分が」「何としても復讐をしたい」罪を擦り付けた本当の犯人に償わせるには、どんな罪が妥当なのでしょうか目には目を、歯には歯をこれは、世界最古の法典《ハンムラビ法典》に記された一節。
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