【書評】東野圭吾『あなたが誰かを殺した』の要約と考察/愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か
今作は東野圭吾による”加賀恭一郎シリーズ”第12作目。”加賀恭一郎シリーズ”が好きな人も、今作が初めての方も、どなたでも楽しめます。殺人の舞台は別荘地。別荘を所有するセレブたちによるパーティが行われたその晩、連続殺人事件が起きます。転じて舞台は別荘地近くのクラシックホテル。レストランで優雅に食事をとる若い男性は、自らを別荘地の連続殺人犯だと名乗っていました。しかし彼は、事件の詳細は語らず、黙秘を貫いています。この殺人は無差別なのか、それともセレブ達に対する怨恨なのか。