東野圭吾

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ミステリ

【書評】東野圭吾『あなたが誰かを殺した』の要約と考察/愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か

殺人の舞台は別荘地。別荘を所有するセレブたちによるパーティが行われたその晩、連続殺人事件が起きる。転じて舞台は別荘地近くのクラシックホテル。レストランで優雅に食事をとる若い男性は、自らを別荘地の連続殺人犯だと名乗った。しかし彼は、事件の詳細は語らず、黙秘を貫く。この殺人は無差別なのか、それともセレブ達に対する怨恨なのか。不甲斐ない警察の捜査に納得が出来ない被害者家族たちは、独自に事件の真相を解明するため、『検証会』を開く。刑事・加賀恭一郎は、ふとしたきっかけで被害者家族の一人と知り合い、『検証会』に探偵役として参加することとなった。犯人が最後に現れたクラシックホテルの会議室で、事件の全貌は紐解かれてゆく。
ミステリ

【書評】東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で』の要約と考察/全員役者、全員容疑者

物語は一通の手紙から始まる。ある「閉ざされた」雪の山荘に集められた役者たち。山荘は記録的な大雪のせいで、外に出ることも叶わない。また、雪の重みで電話線が切れ、連絡手段も交通手段もない。役者たちは隔離された山荘に閉じ込められてしまった。雪は依然として降り続け、救助は来ない。そんな中、最初の殺人が行われてーー
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