【書評】萩原規子『西の善き魔女⑦金の糸紡げば』の要約と考察/美しくも厳しいセラフィールドの四季の調べ

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こんにちは、lamです。今回は『西の善き魔女⑦金の糸紡げば』萩原規子・著についてご紹介します。

内容紹介

本のあらすじ

もうすぐ八歳になる少女フィリエルの「家族」は、天文台に住む父親のディー博士と、お隣りのホーリー夫妻。住民四人のセラフィールドに、ある日おかしな子どもがやってきた。自分の殻に閉じこもり数列を唱え続ける少年ルーン。とまどいながらも徐々に心を通わせていく二人…運命の出逢いを描く、四つの季節の物語。 C★ノベルス版「外伝1」を改題

(中央公論新社)



美しくも厳しいセラフィールドの自然を舞台に、

フィリエルとルーンの出会いが春夏秋冬を通して紡がれます。


広大で閉ざされた世界での人だけの生活。

幼いフィリエルの戸惑いや葛藤闇の中にいたルーンが自らを取り戻していく様子を、

セラフィールドという大地が包み込んでいます。



こんな人におすすめ

童話みたいな世界観が好きな人

少女趣味な物語に惹かれる人

シリーズものを楽しみたい人


著者紹介

著者である萩原規子(おぎわら・のりこ)さんについて、

1959年東京都出身。『空色勾玉』でデビュー。2006年『風神秘抄』で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞受賞。その他の小説に、『RDGレッドデータガール』シリーズ『あまねく神竜住まう国』『荻原規子の源氏物語』完訳シリーズ等、多数の著書があります。

作風としては、ファンタジー色の強い児童文学を多く執筆しています。

『西の善き魔女』は、月刊コミックブレイドにてコミカライズ、2006年にはアニメ化されています。






※以下感想・考察。内容についてネタバレを含んでいます。未読の方はご注意下さい。

『西の善き魔女⑦金の糸紡げば』の感想・考察


最後には断章として18歳になったフィリエルとルーンによる里帰りが語られます。

第一巻で脱出したままの状態で残されたセラフィールドで、

彼女たちは過去を追想し前へ進みます

エディリーンの墓参りの様子は2人だけの世界。

読者の想像に任されます。

ルーンが眼鏡を大切にしていた理由や、出番の少なかった博士やホーリー夫妻が描かれていて良かったです。

冒険の旅が終わり、優しく温かい雰囲気の巻でしたね。

ルーンのフィリエルへの想いが確固たるものと感じられるのも良いです。


そして、遂に次巻は『西の善き魔女』最終巻。外伝3。

シリーズが終わってしまうのは悲しいですが、少年少女の冒険を最後まで見届けたいです!





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