ミステリ

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【感想】芦沢央『汚れた手をそこで拭かない』の要約と書評/悪いことをしたから悪いことが起きるとは限らないんだよ

あの時の決断が、取り返しのつかない事態に陥る。 その決断自体はちょっとしたもの。 あの時それを渡さなければ、 あの時最後に確認をしたら、 あの時早めに報告しておけば、 あの時見栄を張ったりしなければ、 こんなことにはならなかったのに。 心理的な転落を上手く表現した短編集。 日常に潜むイヤミスが好きな人におすすめする。 作中起こる決断と結末は、現実に誰にでも起こり得ることだろう。 もし自分が同じ立場に置かれたら、正しい決断が出来るのだろうか。
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【感想】雨穴『変な家 2 ~11の間取り図~』の要約と書評/家を見ると、そこに住む人間の本質が見えてくる

家を見ると、そこに住む人間の本質が見えてくる。 家の間取りは、一般的にそこに住む人間が使い易いように設計される。 その人の生活スタイルや習慣、好みや趣向が反映されて、間取りはつくられるのだ。 しかしごくたまに、普通に生活を送るには不便な、不可解な間取りも存在する。 例えば「行先のない廊下」とか――。 そんな不可解な間取りを収集したのがこの本。 本書は著者本人である主人公“雨穴”さんによるインタビュー形式で、 不可解な間取りに隠された謎を解き明かすモキュメンタリーである。 大抵のものには理由がある。 “それ”がつくられた意図があるはずなのだ。 その意図を読み取ったとき、そこには恐ろしい真実があった。
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【書評】『あなたが誰かを殺した』 -愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か

東野圭吾・著
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【書評】『きこえる』 -あなたの「耳」が推理する

道尾秀介・著
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【書評】『十角館の殺人』 -その1行は事件を解決に導く

綾辻行人・著
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【書評】『不可逆少年』 -殺人犯は13歳、法は彼女を裁けない

五十嵐律人・著
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【書評】『爆弾』 -東京、炎上

呉勝浩・著
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【書評】『楽園のカンヴァス』 -絵を見る、ということ

原田マハ・著
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【書評】『ある閉ざされた雪の山荘で』 -全員役者、全員容疑者

東野圭吾・著
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【書評】『法廷遊戯』 -目には目を、死には死を

五十嵐律人・著
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