【書評】萩原規子『西の善き魔女⑥闇の左手』の要約と考察/世界の果ての壁、そして竜の星
遂に本編完結。
女王候補の決着は意外なものではあったものの、納得。
3人共々異なる魅力を持った女性で、しかし望む未来の根源は同じ。
過去・現代・未来それぞれを担う『西の善き魔女』として国を存続させるのだろう。
私自身3人共大好きなキャラクターだったので良かった。
『西の善き魔女』シリーズは、巻ごとに全く様相が異なる世界観を持つことが魅力の一つだが、まさか第六巻ではSFになるとは…。
これだけ世界観が変わっても一つの物語として読めるのがすごい。
壮大な物語だったので、本編完結の寂しさ半分、何となくまだ消化不良感は残るが(博士の行方等)、それはまた外伝で語られるのだろうか。まだ語られる物語があることを嬉しく思う。フィリエルとルーンが幸せでいて欲しい。
外伝へ!